天国へと旅立った元KARA故ク・ハラさんの素顔

※インスタグラムへの最後の投稿

2019年11月24日、KARAの元メンバー、ク・ハラさんが自宅で死亡している状態で見つかりました。死因は自殺とみられています。

ハラさんは生前、SNSへの悪質な書き込み（韓国語で「アクプル」）に苦しんでいたようです。今年の６月には日本の芸能事務所と契約を結び、日本での活動を本格化させようとしていた矢先の訃報でした。

28歳の若さで惜しまれつつ亡くなった、ク・ハラさんの知られざる素顔を紹介します。


家族のような存在

KARAが事実上解散したあとも、元メンバーたちとの関係は良好でした。

特にスンヨンとは仲が良く、お互いの家が近いこともあって、頻繁にハラさんの家に遊びに来ていたそうです。

スンヨンはハラさんが亡くなったと聞いても信じられず、自らハラさんの家を訪れたほどです。

また、ハラさんよりも前に亡くなったf(x)の元メンバー、ソルリさんともKARA時代から仲が良く、ハラさんいわく「本当の姉妹みたいだ」と語っていました。

ソルリさんが悪質な書き込みで悩んでいる時には、「お姉さん」として幾度となく励ましていたそうです。２人とも幼い頃に親の離婚を経験し、苦労して育ったという共通点もあって、固い絆で結ばれていたようです。

それだけに、ハラさんにとってソルリさんの死は衝撃が大きかったことでしょう。


　心優しき天使

生前のハラさんは猫２匹と犬１匹を飼っていて、韓国の芸能界を代表する動物好きとして知られていました。

遺棄犬のボランティア活動に熱心で、忙しい芸能活動の合間を縫って、何度も遺棄犬の保護施設を訪問していました。

その際に出会った遺棄犬３兄妹の中性化手術をハラさんが支援し、その後に里親探しも手伝っていたそうです。

ハラさんは動物に優しく、そして動物を愛した、心の温かい女性でした。

また、2011年の東日本大震災に対しては、KARAとしてだけでなく、ハラさん個人でも１億ウォン（約720万円）を寄付してくれていました。

韓国では寄付をたくさん行う人のことを「寄付天使」と呼びますが、ハラさんはまさに天使のような存在でした。


　意外な一面

ハラさんの意外な一面といえば、財テク手腕です。過去２回の不動産売買で、億単位（ウォン）の利益を上げました。

この成功事例が世間に知られてからは「財テクの女王」と呼ばれるようになり、テレビ番組では年上の芸能人たちに財テクで成功する秘訣を語ることもありました。

ハラさんは幼少期と練習生時代に苦労していたからこそ、誰よりもお金の大切さを感じていたのでしょう。

また、今年韓国で芸能人による性犯罪が発覚した時には、ハラさんも過去につらい経験をしたにもかかわらず、自ら記者に連絡を取って、事件の被害者の力になりたいと取材協力を申し出たそうです。実際に、この時の記者は「ハラさんの情報が役に立った」と感謝していました。普通なら考えられない勇気のある行動ですよね。


生前のハラさんはしっかり者で、気持ちも強い女性だっただけに、自ら命を絶ったことは非常に残念でなりません。謹んで、故人のご冥福をお祈りいたします。

Writer:真先燦